





草笛の練習(2) 《 音程の変え方 》
丸くカットした「葉っぱ」は、音が出し易いと思う。
ここでは、「音程の変え方」や「メロディーの吹き方」を説明する。
草笛のメロディーが吹けるようになるまで、楽しみながら続けていただきたい。
口の格好と、葉っぱと押える指の関係は、
『草笛の練習(1)』《音の出し方》のページの、
(口の引き締めが大切)」と書いてある写真をよく見て、参考にする。
・・・口の引き締めが一番大切。
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● 草笛の音程を変える練習
お腹一杯に息をためてから、出来るだけ長く音を伸ばす。
音を伸ばしている途中で、のどや口の引き締め具合を、
ゆるめたり、引き締めたりすると、音の高さが変わっていく。
「ながーい音」が出るようになれば、
比較的簡単に音程の変化は出来るようになる。
「ひ〜〜、ふ〜〜、ほ〜〜」のような口の感じで
「高音、中音、低音」のイメージで、音の高さを変えていく。
音程は、頭のなかでイメージして、
のどの引き締め具合を学習することで変化させる事が出来る。
「ぴ〜〜」と音を出しながら、頭の中で「ド〜ミ〜」、「ド〜ミ〜」と
歌ってみると、鳴っている音がついて来て変化する。
音程の変化は、「のどの引き締め」の変化による。
歌を歌うときと同じような「のどの引き締め」になる。
草笛の高音を出すには、声の高音を出すときの 「のどの引き締め」を使う。
声を出す代わりに、「草笛の音」を出すだけのこと。
(ロングトーン)を出すことが出来るようになり、
「ド〜、ミ〜、ソ〜、ド〜」 と、音程を変えることが出来るようになったら、
80%の完成だ。
ここまで、何度も繰り返すこと。
次第に学習していって、必ずいい音が出てくれる。
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● メロディーを吹く練習。
「ながーい音」と、音程の変化が出来るようになった人は、もう、知っている曲なら、
何でも吹ける。
音の出だしはハッキリと、「タンギング」を使って吹く。
「タンギング」というのは、
「ツッ」と吐吐き出す「息づかい」のことで、英語の「Tu」を発音する感じで行う。
この「息づかい」でリズムを作る。
メロディーの演奏は、音程の変化と、このリズムの変化により行われる。
「草笛」を吹くときの、口の中の動き(舌の動き)や、のどの動きなどは、
口笛を吹く時と、同じ感じになる。
息つぎは口でする。
人差し指と中指で「葉っぱ」を支えたまま、
上くちびるを少し開け、口からサッと吸い、
お腹にためて、お腹の力を残しながら吹く。(腹式呼吸)
「チューリップ」、「鳩」、「ABCの歌」を吹いてみる。
音をよく聞きながら、頭の中で歌えば、簡単に吹ける。
『口を引き締めて吹く』、『歌を歌うように吹く』、ことを意識して練習する。
「葉っぱ」を安定させると、だいぶ吹き易くなる。
練習曲は、ゆったりした曲が吹き易い。
「オーラリー(ラブ ミー テンダー)」や、賛美歌の「アメイジング・グレース」など、
また、「ふるさと」や「大きな古時計」などようなものもいい。
愛唱歌集など、自分の知っている曲を吹いてみる。
ヘッドホンで曲を聞きながら、曲に合わせて吹く練習も、楽しい。
約2オクターブの音階が吹けるので、ほとんどの曲がカバー出来る。
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● 「快感」を高める「演奏」 
ある程度メロディーが吹けるようになれば、次に進んでみる。
《 ビブラートをつけてみる 》
「ビブラート」というのは、音を揺らすこと。
自然で美しいビブラートは「快感」になる。
ビブラートをつけない方が素朴でいい場合もある。
簡単に楽しめるものを紹介する。
(1)ハーモニカのハンドカバーようなビブラート
片手で「葉っぱ」を押さえて演奏しながら、もう一方の手を、
押さえている「葉っぱ」の上にかざす。
かざす手の位置により、音色や音程が微妙に変わる。
最も耳に心地よく響く位置を選ぶ。
かざしている手を、バイオリンや二胡のビブラートのような感じで揺らす。
もうひとつの方法
「葉っぱ」を押さえている人差し指と中指を、唇の上で直接、
バイオリンの弦のような感じで揺らす。
(2)「ウ〜ウ〜」と息に強弱を付けるビブラート
「ウ〜ウ〜ウ〜ウ〜ウ〜」と歌う感じで吹いてみると、
鳴っている音が揺れる。
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★ 500円玉の大きさにカットした「葉っぱ」を、
片手で支えて演奏する方法を紹介してきたが、
この吹き方が出来るようになった人は、薄い「葉っぱ」を両手で持って
演奏することも出来ると思う。
いろいろと応用して、吹いて欲しい。
